UNDERGROUNDジャーナル研究所

ヤクザ・暴力団、その他裏社会に関するジャーナリズムについて研究・紹介するブログです。 ※このブログは反社会的な団体・行為を助長するものではありません。

「二代目難波安組」を取材したテレビ番組

今回は、かつて大阪に本拠を置いて活動した、山口組「二代目難波安組」を取り上げたテレビ番組について取り上げたいと思います。この番組はYouTube上で現在も見ることができ、ネット上でも非常に話題となりました。

 

www.youtube.com

Wikipediaには、この番組は1989年6月に関西テレビが作成した「実録 日本の裏社会~極道~」であると記載されている*1。一方、「神戸山口組を研究する会」というサイトでは、この番組はフジテレビの情報番組「なんてったって好奇心」で放送されたと書かれている*2

 

内容

四代目山口組と一和会との抗争「山一抗争」が終結し、山口組の五代目組長が渡辺芳則に決定した頃に撮影された番組。若頭の出所・放免祝い、組本部建物の内部の紹介、組長のゴルフや、組員がすき焼きを焼く場面、コーヒーを喫茶店に頼む場面などが収められている。

 

登場人物の発言

この番組では、複数の組幹部、組員の発言が収録されている。それらの発言が、ネット上でも大きな話題となっている。

・籠谷若頭は、生まれ変わってもヤクザをやるか、と聞かれ「(生まれ変わったら)坊ちゃんに生まれたいな、坊ちゃん」と答えている。また、組本部建物の警護が固いことに関連して、「(抗争の時には)やられる前にやる、っちゅうのが、モットーですわ」と答えている。

・組本部の電話番と思われる組員が、近隣に喫茶店にコーヒーを頼む際「自分とこのコーヒーぬるいわ、親分のやさかいな、熱っつうにしてな、ええコップ入れて持ってこい」などと言うシーンがある。

・傘下の林組の組長は、ヤクザの世界について、「男が男に惚れる」と発言している。

・傘下の米岡興業の原田若頭は、「ヤクザ言うたら、まあ、排気ガスやね」とインタビューに答えている。

 

この他にも、複数の人物が、様々な発言を残しており、各々のキャラの濃さが際立っている

 

「二代目難波安組」とは

難波安組は、大阪府堺市に本部を置いた暴力団で、最盛期には500人以上の組員がいたとされる。番組に登場する小林組長の引退に伴い、2009年に解散した*3